大相撲史上最多となる45回の優勝を誇る元横綱・白鵬(宮城野親方)が、ついに日本相撲協会を退職する運びとなりました。2024年6月、本人の「外の立場から、その発展に貢献していく決意を固めました」というコメントに、日本中の相撲ファンが驚きと期待を寄せています。
現在、白鵬さんは祖国モンゴルに滞在中とのことですが、9日には記者会見も予定されており、そこで語られる“今後のビジョン”に注目が集まっています。
横綱たちの「その後」から見えるもの
白鵬さんの進路を考える上で、過去の横綱たちの退職後の動向も大きなヒントになります。
- 曙(第64代横綱)
ハワイ出身。相撲協会退職後はプロレスラーや格闘家として活動し、晩年は病と闘いながらもファンとの交流を続けました。 - 朝青龍(第68代横綱)
モンゴル出身。引退後はモンゴル国内での政財界で活躍し、外交顧問や特別大使も務めています。 - 貴乃花(第65代横綱)
一代年寄として親方を務めた後、相撲協会を離れ、現在は貴乃花道場を設立。タレント活動や執筆など、多岐にわたって活躍中。 - 日馬富士(第70代横綱)
モンゴルで教育機関「新モンゴル日馬富士学園」を設立し、日本の礼節や文化を若い世代に伝え続けています。
こうした事例から見ても、横綱引退後の人生は、相撲界にとどまらず“多様な道”が開けていることが分かります。
白鵬の自由な発想と「開放性」
白鵬さんは、現役時代から“伝統に縛られない行動”で注目を集めてきました。
- 平成29年九州場所の優勝インタビューでの万歳三唱
- 平成31年春場所での手締め行動
こうした“自発的な祝福行為”に対し、相撲協会から厳重注意や懲戒処分が下されることもありましたが、白鵬さんの「喜びを分かち合いたい」という本音が垣間見えます。
また、2010年から開催している「白鵬杯」では、少年相撲の発展にも尽力。国際的な視点と次世代育成への情熱は誰もが認めるところです。
あり得る?白鵬主導の“国際相撲組織構想”
現在の閉鎖的な相撲協会から離れた今、白鵬さんが目指すのは「もっと自由で、開かれた相撲の世界」かもしれません。
もしかすると、モンゴルを拠点とした国際的な相撲団体、あるいは「世界相撲連盟」のような新組織の設立構想がある可能性も。
日本の相撲文化をベースに、より多様性を持った競技に昇華させる──それは白鵬さんだからこそ実現できる未来です。
まとめ:記者会見で語られる“ビジョン”に注目!
白鵬さんの退職は、相撲界にとって一つの転機。今後の活動は、単なる「第二の人生」ではなく、相撲という文化そのものを世界に広げる壮大な挑戦になるかもしれません。
9日の記者会見では、どんな未来図が語られるのでしょうか?
新たな伝説の始まりを、ファンとして見届けたいと思います。
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